【簿記2級】統一試験(ペーパー)かネット試験か 受けるべきなのは? それぞれの特徴を比較紹介!
こんにちは、床の間 天です。
2020年12月から簿記2級、3級はネット試験での受験が可能となりました。
当方は第156回統一(ペーパー)試験(←落ちました)と、その後にネット試験を受験しました。
受験の選択肢が増えたわけですが、果たしてどっちを受ければいいの?、とお困りの方に、どちらも受験した身から経験ベースで紹介したいと思います。
(試験概要や体制の違い等は商工会議所のHP含め、調べればたくさん出てくると思いますので、そちらに譲ります。)
個人的な結論から申しますと、2021年6月予定の第158回統一(ペーパー)試験の難易度が分からないため、今はまだネット試験の方をおススメします。
(第158回は易化したようですが、統一試験は今後も各回によって難易度の変動が予想されるため、やはり今はまだネット試験をおススメします。2021/6/19追記)
※簿記2級ネット試験の感想と注意点はコチラ
とはいえ、どちらの試験にも一長一短ありますので、総合的に判断して、ご自身に合った試験を選択されると良いと思います。
試験合格率
ここでは合格率(難易度)に注目して、2つの試験を比較紹介します。
近々の第157回統一(ペーパー)試験までは、試験の難易度に違いがあります。
ペーパー試験
2021年6月実施予定の第158回からはネット試験と同等の難易度になると予想されます。
近々回の合格率を見てみると、本当に難易度下がるの?と不安になります。
第155回: 中止、第156回: 18.2%、第157回: 8.6%
※商工会議所HPの2級受験者データより引用
第156回も厳しい試験でしたが、第157回に至っては、「これもう1級やん」の合格率です。
もし統一試験の難易度に不安のある方は、ネット試験を検討してもいいかもしれません。
2021/06/19追記
第158回統一試験の簿記2級は例年よりも易化した一方で、簿記3級は難化したようです。この傾向から、統一試験は相変わらず、各回によって難易度の変動が激しくなることが予想されます。上述の通り、安定した難易度での受験を希望される方はネット試験をおススメします。
ネット試験
おおよそ25~30%程度と思われます。
完全に個人的な感覚ですが、第156回とその後にネット試験を受けてのものなので、そこまでズレてはいないと思います。
※当方はネット試験を2021年2月に受験しており、現在は上記から少し難化している可能性はあるものの、ペーパー試験の第156回や第157回ほど低い合格率にはなっていないと思います。
タイプ別比較
ここでは2つのタイプに分けて各々の試験を紹介します。
ご自身の性格や事情に合った試験を選択いただければと思います。
計画通りに進めたい派
こちらの方はペーパー試験をオススメします。
試験の申込さえすれば、あとは計画的に学習を進めて本番に臨むだけです。
■試験日
申込み時の日付
■試験時間
指定時間になったら開始します。
■試験場所
各地の商工会議所ですから、迷うことも少ないと思います。
(受験生は皆同じ電車、同じバスに乗り、同じ方向に歩きます。)
■合格発表
試験日から2週間程度
少々流動してもいいから早く取りたい派
こちらの方はネット試験をおススメします。
ある程度自由度は高いし、合格すればすぐに証書を取得できますが、その分、色々な準備が必要だったり、予想外なトラブルに見舞われたりする可能性もあります。
■試験日
ネットから自分で試験日時を予約します。
早めに予約しておかないと、希望日時がすべて満席だったりします。
■試験時間
指定時間に開始とは限りません。
少し早めに行って、席が空いていれば即受験ということもあり得ます。
■試験場所
各地の受験センターです。
駅から離れていたり、見つけにくい場所にあったりもしますので、前もって場所を調べて、それでも不安な方は現地まで行っておかないと迷います。
また、試験時間は皆バラバラなので、"迷ったら集団に付いていく作戦" は使えません。
■合格発表
試験終了後、すぐに合否が分かります。
合格証書も印刷された紙のQRコードからすぐに電子証明書をダウンロードできます。
感染症のリスク
リスクについては正直どちらも同じ程度かなと思います。
各地の商工会議所のスタッフさん、受験センターのスタッフさん、最大限の配慮で、試験環境を整えてくださっています。本当に感謝しかありません!
しかしながら、それでも不安な方は、今は受験しないというのも選択肢としてはあると思います。
ペーパー試験
大勢が1部屋に集まって長時間居座るわけですから、リスクがないとは言い切れません。
当方が受験したときは、入口にアルコール、扉窓全開、席は間隔を空けて配置されていました。
席の間隔が空いていたおかげで、作業スペースが広々使えたのは良かったですね。
ネット試験
ネット試験ではキーボードやマウスを使用しますので、毎回消毒されているとはいえ、こちらもリスクがないとは言い切れません。
当方が受験したときは、入口のアルコールで消毒するよう指示され、受付時に検温されました。
キーボードやマウス以外にも、ロッカーのカギや、イヤーマフ(試験会場による)などの共用物があります。
試験部屋は常に誰かしら出入りしていますので、換気面は問題ないと思います。
受付の後、ネット試験に関する説明をスタッフさんから受けます(2~3分程度)ので、リスクといえばリスクかもしれません。
受験機会
ペーパー試験は年3回、ネット試験は停止期間を除いていつでも受験ができます。
いつでも受験ができるから必ずしもいいとは限りません。
受験機会に対する特徴を紹介したいと思います。
ペーパー試験
上述の通り、年3回しかありません。
試験日も決まっていますので、試験日が近づけば、たとえ自分の思った通りの進捗で学習できていなくても、覚悟を決めて受験する必要があります。
受験を先延ばしにできないのがペーパー試験の特徴です。
ただし、年3回しかありませんので、1度落ちれば数か月、次回の試験を待つ必要があります。
ちなみに、コロナの影響で第155回統一試験は中止されており、状況次第で今後も中止の可能性を留意しておいた方がいいでしょう。
あともう少しで落ちた、という方は、少し勉強して、すぐにネット試験で再度受験されてもいいと思います。
ネット試験
上述の通り、停止期間を除いていつでも受験ができます。
試験日は自分で予約しますし、3日前までであれば変更/キャンセルができますから、覚悟が決まらなければ、受験せずにズルズル先延ばしにしてしまう可能性があります。
また、覚悟を決めても、いざ予約しようと思ったら希望日が満席、なんてこともよくあります。
ネット試験を検討されている方は、いつでも受験できると思わずに、「絶対にいついつに受験する!」、という強い意志が必要です。
さいごに
なんにせよ、選択肢が増えるのはありがたいですね!
個人的には、今はまだネット試験をおススメしていますが、それぞれの試験で一長一短ありますので、この記事を参考に、ご自身にあった試験を受験し、ぜひ合格を勝ち取ってください!
みなさんの努力が実ることを陰ながら応援しています。
最後までご閲覧いただきありがとうございます。
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