【徹底解説】全経簿記上級の過去問対策はどれくらい有効か?
こんにちは、床の間 天です。
全経上級の対策として、過去問を、これでもかー!、というぐらい何周も(10周)解きまくり、試験に挑みました。
結果として、過去問対策が役に立った設問と役に立たなかった設問があります。
これからみなさんが効率よく過去問対策と傾向把握をしていくにあたり、この記事を参考にいただければと思います。
[留意点]
本記事では全経上級第185回~205回の過去問をベースに紹介します。
出題傾向については突如変更されることがある旨、ご留意ください。
最初に、大まかに過去問対策の有効性を把握してもらうために、以下の疑問に答えたいと思います。参考にしてみてください。
なお、別記事において、各科目での過去問の有効性を解説しています。
お急ぎの方はそちらを参考にしてみてください。
【疑問①】そもそも過去問対策だけで全経上級って受かるの?
結論としては、ちょっと難しいかな、という印象です。
過去問対策重視で本試験に挑んだ場合、体感で55~70%くらいが得点範囲かと思います。
本試験の問題が過去問とのラップが多いような、超ラッキーな回に当たると合格できるかも、といった感じですかね。
基本的には、「日商簿記1級の基本論点が解ける計算力」+「全経上級の頻出論点が解ける解答力(対応力)」が必要と思ってください。両者が揃って合格圏内です。
「日商簿記1級の基本論点が解ける計算力」については各予備校のテキストにお任せするとして、本記事では数回に渡り、「全経上級の頻出論点が解ける解答力(対応力)」を効率よく身につけるための事前知識を紹介したいと思います。
【疑問②】日商簿記1級の基本論点が解ける計算力があれば受かる?
結論として、こちらも少し心許ないと思います。
日商簿記1級にあまりない特徴として、全経上級は理論(記述)問題がよく出題されます。
例えば、なぜそのように処理するのか、〇〇について説明しなさい、その処理の問題点は何か、その問題点を改善する処理を答えなさい、等々ですね。
難しい計算ができても、本質的な理解が疎かになっていると、全経上級の理論問題は解けません。
しかし、理論(記述)問題は過去問を使っての対策が大いに効果を発揮します。
理論問題については、過去問対策で、体感として70〜80%くらいはカバーできるでしょう。
まとめ
全経上級の過去問対策の有効性について、大まかなイメージが掴めたでしょうか?
本記事のポイントをまとめておきます。
- 全経上級の合格には、「日商簿記1級の基本論点が解ける計算力」と「全経上級の頻出論点が解ける解答力(対応力)」が必要。
- 全経上級の理論(記述)問題は過去問を使っての対策が大いに有効。
長くなりますので、今回は一旦ここで切りまして、次回からは科目ごとの傾向や、過去問対策の有効性を解説していきたいと思います。
閲覧いただきありがとうございます!
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